酵素のはなし
三大栄養素を中心に充分栄養を摂取していれば健康でいられるというとそうともいえません。それは実際に生きて利用されていないと役に立たないだけでなく、かえって不健康にもなりかねないのです。それではどうすればいいのかということですが、それは酵素の働きによって“生きた栄養”にしなければならないのです。極端かもしれませんが“酵素がなければ、栄養は単なる物質”にすぎず、なんの役にもたたないのです。
例を上げてみましょう。ご飯を食べた場合、胃でこまかくくだかれますが、そこに酵素がなければ体内に栄養分は吸収されません。胃液にまじってアミラーゼやインベルターゼなどの消化酵素が分泌されて、でん粉をブドウ糖に変え、ここで始めて体内に吸収されやすい栄養素に分解(たんぱく分解酵素)されることによって、血液や筋肉になるのです。
このように、酵素はからだの中で食べ物を“生きた栄養に変化される大切な要素なのです。酵素がなければ、これこそ私たちは食物を摂取すれぼするほど不健康になるといえましょう。